【W.W8】福田洋介作曲：潮風の盆唄-相馬盆唄による

福田洋介作曲

YOSUKE FUKUDA

潮風の盆唄-相馬盆唄による

Spiritual trail the breeze for Woodwind octet

■■□〈曲目解説〉━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━□■■

BLITZ BRASSのシングルリード・アンサンブル"Rai-Sing"委嘱作品。
2011年3月11日に発生した東日本大震災による未曾有の被害を受けた東北に「エールを」というテーマが掲げられ依頼された。
そして行き着いたテーマは「故郷に流れる風」、または「レクイエム」。
数ある東北の歌から、福島の「相馬盆歌」を借りた。盆踊りにもなっている華やかな歌であるが（三橋美智也なども歌っている）、
山と海に挟まれ穏やかな空気の中にじっくりと住まう東北という故郷…のような風景を描くために、盆踊りとは全然違う空気感で、
くるくると静かに騒がしい風の中、テンポ56で盆踊り唄(レクイエム)がとうとうと唄われ、また変容して活動的な風の中を唄がさまよう。
少年時代から東北の歌が好きで、南部牛追唄、俵つみ唄、津軽じょんがら節…どれも、華やかで熱く、どこか影がある唄。
その響きに東北の方々の粘り強さを垣間見る。そういえば相馬の爺様衆の"なまり"は、
強くたくましく、じっくりとした粘り気がある。
コーダでは相馬盆唄とは関連のない新しい唄が情熱的に唄われる。その"なまり"の温かさと強さへのオマージュ。
「力強く生きる」…その姿を見せてくれる東北の人々へエールをこめて。

■■□〈演奏時間〉━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━□■■

約8:45

■■□〈編成について〉━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━□■■

B Clarinet
B Clarinet
B Clarinet
Bass Clarinet
Alto Saxophone
Alto Saxophone
Tenor Saxophone
Baritone Saxophone

■■□〈参考音源〉━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━□■■

■■□〈作曲者プロフィール〉━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━□■■

福田洋介　Yosuke Fukuda
1975年東京杉並生まれ。幼少より音楽に愛着を持ちシンセサイザー等で遊び、11歳よりDTMシステムによる音楽作りを始める。
現在まで作・編曲は独学。そして中学、高校と吹奏楽を続ける。高校在学中に商業演劇の音楽を担当。その後演劇・舞踊・映画・TV・
イベント等の音楽製作、吹奏楽・管弦楽・室内楽の作・編曲および指導・指揮に力を注ぐ。

吹奏楽やアンサンブルのCDや楽譜を各社より多数出版。佐渡裕&シエナWO、金聖響&シエナWO、テレビ朝日「題名のない音楽会21」などの
アレンジャーとしても好評を博す。その他、学生団体・一般団体の常任・客演指揮も務めている。

◆代表作◆
吹奏楽のための「風之舞」(第14回朝日作曲賞)／さくらのうた(第22回朝日作曲賞)
KA-GU-RA for Band(JBA下谷賞・佳作)／シンフォニック・ダンス(航空自衛隊中部航空音楽隊委嘱)
マーチ「ブランニュー・デイ」(JBA下谷奨励賞・佳作)

■■□〈演奏されました〉━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━□■■